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ファーマフーズと東北⼤学⼤学院医学系研究科が共同研究講座を開設 難治性がんに対する⾰新的な抗体医薬品の研究開発を加速

株式会社ファーマフーズ(本社︓京都市⻄京区、代表取締役社⻑︓⾦武祚、以下「ファーマフーズ」)と東北⼤学⼤学院医学系研究科(本部︓宮城県仙台市)は、2024年4⽉に共同で「PFI抗体医薬共同研究講座」(代表 研究者︓加藤幸成教授)を開設しました。
加藤幸成教授は、がん特異的抗体の作製技術「CasMab®(キャスマブ)法(注1)」により、これまで数多くの抗体作製・企業導出に成功し、その⼀部は、すでに臨床治験に進んでいます。
がんは死因の第1位で、総死亡の約3割を占めています。昨今は、がんに対する様々な治療⽅法が開発され、5年⽣存率は年々伸びてきているものの、膵がんなどの難治性がんに関しては、未だに有効な治療⽅法が開発されていないことが社会課題になっています。
ファーマフーズがもつ独⾃の抗体作製技術「ALAgeneⓇ technology (アラジン テクノロジー)(注2)」と、加藤幸成教授がもつ「CasMab®法」を融合させることにより、難治性がんに対する⾰新的な抗体医薬品の研究開発を加速し、社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。

用語説明

注1.CasMab®(キャスマブ)法:Cancer-specific monoclonal antibody(がん特異的抗体)を取得する⽅法。2014年に東北⼤学の加藤幸成教授が世界で初めて発表した(商標:第 5690178 号)。がん細胞と正常細胞に発現する膜タンパク質のアミノ酸配列が100%同⼀であっても、がん細胞に特徴的な構造の違いを認識する。
注2.ALAgeneⓇ technology (アラジン テクノロジー):ファーマフーズ独⾃のニワトリ由来抗体作製技術。哺乳動物では作製困難な標的に対する結合⼒の⾼い抗体をニワトリから取得し、抗体医薬品として開発するプラットフォーム技術。

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株式会社ファーマフーズ