TOHOKU MEDICINE LIFE MAGAZINE

東北大学医療系メディア「ライフ」マガジン

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〔いのち)の可能性をみつめる

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ブックレビュー『おはなしのろうそく』

東京子ども図書館 編

ろうそくに火を灯すと、おはなしがはじまる。ゆっくりと語られる声に耳を澄ます。さっきまでのにぎやかさがすっと遠ざかる。言葉と間、そして沈黙すらも、子どもの小さな心いっぱいに物語の世界をひろげていく。おはなしが終わったら、そっと火を吹き消す。その瞬間、心の中で願いごとをひとつだけ唱える。

そんなやさしい読み聞かせの習慣が、遠くニューヨークでアン・キャロル・ムーアによって始まり、海を渡って東京こども図書館に受け継がれている。本書『おはなしのろうそく』は、同館が50年以上にわたり紡いできた、てのひらにのる小さなお話集。世界中の昔話、わらべうた、指遊び。どれも声で語ることを前提に、一語一句、丁寧に編まれている。

読み聞かせは、子どものための時間。けれど、おはなしに合わせてくるくると変わっていく子どもたちの表情を眺めながら、そんなふうに自分の話をきいてくれていることが、大人もうれしい。カラフルな表紙と、手のひらサイズの装丁もいい。ポケットに忍ばせておけば、どこでも、だれでも、おはなしのろうそくを灯すことができる。

Text 溝部鈴
Photo 三浦晴子

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