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新薬の力で小児腸管不全を救う挑戦

和田基(東北大学大学院医学系研究科小児外科学分野 教授) 

東北大学大学院医学系研究科小児外科学分野の和田基教授は、「小児腸管不全」という病気のために食事から十分な栄養を摂ることができず、点滴で栄養をとる子どもたちの治療に取り組んでいます。
これまで一般的に用いられてきた大豆由来の脂肪乳剤は、長期使用により肝臓に負担をかけ、時には命に関わることもありました。そこで和田教授は、肝臓の炎症を抑える作用をもつ魚油由来の脂肪乳剤「Omegaven🄬」に着目しました。「Omegaven🄬」は海外では使用されていますが、日本での使用はまだ認められておらず、日本の子どもたちにも安全に使用できることを証明するため、医師自らが中心となる「医師主導治験」を実施しました。全国の医療機関と、治療に協力してくれた患者さんの協力により、2025年12月に治験は無事に完了しました。
その結果、「Omegaven🄬」が日本の患者さんにおいても、安全で、肝臓を守りながら成長を支える有効な治療選択肢となり得ることが科学的に示されました。本研究は、海外では標準治療でありながら日本では使えなかった「ドラッグ・ラグ」を乗り越える、大きな一歩となるものです。

和田 基(わだ もとし)

東北大学医学部を卒業後、東北大学大学院医学系研究科で博士(医学)を取得。東北大学病院、仙台赤十字病院などで小児外科医として勤務し、日本外科学会および日本小児外科学会の専門医・指導医を取得。「The Best Doctors in Japan 2024-2025」に選出。2009年より東北大学大学院小児外科学分野准教授を務め、2021年からは同分野教授、および東北大学病院総合外科(小児外科)科長として勤務している。

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東北大学病院総合外科小児外科グループ プレスリリース|小児腸管不全関連肝障害に対する未承認薬の医師主導治験を終了-希少疾病用医薬品の国内承認に向けた大きな一歩-

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