TOHOKU MEDICINE LIFE MAGAZINE

東北大学医療系メディア「ライフ」マガジン

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〔いのち)の可能性をみつめる

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ブックレビュー『あいたくて ききたくて 旅にでる』

小野和子 著
PUMPQUAKES、2019年

著者は地縁も血縁もない東北の小さな集落へ向かい、そこに生きる人たちを訪ね歩き、昔の物語を聞かせてほしいと乞う。時に拒絶されたりしながらも、辺境の地で出会うことのできた語り手から語られた昔話を書き記してゆく。記されたその民話の語りにはその土地の言葉がいきいきと息づいていて、まるでその語り手による語りそのままが聞こえてくるようである。

著者は、この自身の営みを、民話の「採集」でも「採話」でもないと言う。また、その「民話」とは「語り手」と切り離せるものではない、とも言う。そして、次のように記している。

だから、「採集」や「採話」という言葉は使いません。そのかわりに「採訪」と言っています。この「採訪」という言葉には、「《聞く》ということは、全身で語ってくださる方のもとへ《訪う》こと」という思いが込められています。そこで語ってくださる方と聞く者が、ときには火花を散らしながら、もう一つの物語の世界へ入ってゆくことにより、深くつながってゆくのです。(本書より)

Text 空豆みきお
Photo 三浦晴子

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