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〔いのち)の可能性をみつめる

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笑う時間を重ねていく

マギー審司

 "笑うと健康になる"とよく言いますが、僕たちのような芸人は、それを実感することが多くあります。
 東日本大震災の1カ月後、気仙沼の避難所に行きました。自分も落ち込んでいたし、誰一人として笑えなくなってしまった状況で、手品なんてできないと思いました。でもその周りで、子どもたちは元気にはしゃいでいて、僕に「手品やってよ!」って声を掛けてくれて。渋りながらもやってみたら、少しずつ笑い声が聞こえてきました。僕の手品を見て「あの日以来、初めて笑ったよ」と言ってもらったことは、今も心に残っています。笑っている時だけは嫌なことを忘れてもらえたらうれしい。心を無にして笑う瞬間を自分の中に少しでも増やすことができれば、体も元気になっていくのかなと思います。
 コロナ禍で外出しにくい今、不安やストレスを抱えている人も多いと思います。そういう時はちょっとだけ口角を上げてみると、心が和むかもしれません。だからこそ、僕は芸人として"笑ってもらうこと"を楽しみながらも必死に考えているので、皆さんに芸を見て笑ってほしいと思っています。

マギー審司

手品師。気仙沼市出身。小学生でマジックに興味を持ち、高校卒業後単身アメリカへ。帰国後マギー司郎に弟子入り。師匠譲りの喋りとおとぼけマジックでテレビ、ラジオなどで活躍。「みやぎ絆大使」や「みなと気仙沼大使」も務める。

※東北大学病院広報誌「hesso」33号(2022年2月28日発行)より転載

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