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特集:手
わたしたちは手である。
語り手、担い手、働き手……いろんな手である。いつも、しあわせを手に掴もうとしている。ささやかな喜びを、手に届くところに見つけることもある。手に負えない事柄に揺さぶられながら、手を尽くすこともある。ときには心や体に深手を負うこともあるし、手当てを求めることもある。つらい想いを湛えた誰かの背中をそっとさすることもあるし、誰かから差し伸べてもらった手にすがることもある。
わたしたちは手である。食べること、つくること、働くこと、道具を使うこと、挨拶すること、言葉を交わすこと、包みこむこと、支えること、ほぐすこと、救うこと、感謝すること、伝えること……。わたしたちが向き合うさまざまな場面で、わたしたちは手に頼り、手に託し、手になる。
わたしたちには、いろんな手の可能性がある。今回の特集では、手を見つめて〈いのち〉を考える。わたしたちの手はどこまで延びてゆくだろう。