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〔いのち)の可能性をみつめる

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整形外科領域における骨補填剤の適用

森優(東北大学大学院医学系研究科 整形外科学分野 講師)
鈴木治(東北大学大学院歯学研究科 生体材料理工学分野 教授)

東北大学大学院医学系研究科整形外科学分野の森優講師と東北大学大学院歯学研究科生体材料理工学分野の鈴木治教授は、人工骨の開発に取り組んでいます。大きな骨欠損の治療には骨移植が必要となることがありますが、自家骨移植では骨盤などから骨を採取する必要があり、患者さんに大きな負担がかかります。
そこで注目しているのが、リン酸八カルシウム(OCP)です。OCPは骨の硬い成分であるリン酸カルシウム(アパタイト結晶)の前駆体とされる物質で、人工的に合成してOCP骨補填材を開発してきました。OCPには、骨の欠損部で新しい骨の形成を促すとともに、生体内で徐々に吸収され、新しい骨へと置き換わっていく特徴があります。
この研究は、歯学部と医学部がそれぞれの強みを生かして10年以上にわたり進めてきた、臨床応用を目指す学際的な共同研究です。今後は、国内外のより多くの整形外科施設で活用されることを目指すとともに、腫瘍切除や人工関節の手術に加え、骨移植が多く行われる脊椎手術への適用拡大を進め、人工骨の新たな標準治療となることを目指しています。

森 優(もり ゆう)

2000年東北大学医学部卒業、2008年同大学院修了、医学博士。2010年コネチカット大学留学。関節リウマチと骨代謝を専門とし、新規人工骨やチタン合金の臨床応用を目指したトランスレーショナルリサーチに取り組んでいる。

鈴木 治(すずき おさむ)

山形大学大学院工学研究科修士課程修了後に日揮(株)技術開発本部ほか民間企業の研究部門に勤務。2004年より東北大学大学院歯学研究科顎口腔機能創建学分野(現、生体材料理工学分野)教授。生体材料学研究で医学博士(東北大学、1991年)。

関連リンク
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