カーテン全開大作戦
鈴木絢音
2026.7.15 Wed
友人やスタッフさんとの雑談で、健康について話すことが増えました。中でもよく話題に上がるのは、睡眠についてです。
私が生まれ育った秋田県は、日本で一番日照時間が短いそうです。そのためか、できるだけお日様の光を浴びようという両親の方針で、我が家ではカーテンを閉めたことがありません。当時は知らなかったのですが、朝日を浴びることは目覚めのみならず、入眠にも良いそうです。実家で過ごした十数年、ベッドに入って眠れないな、と天井を見つめる時間も、二度寝三度寝をして寝坊して遅刻することも一度もありませんでした。両親のカーテン全開大作戦の功績といえるかもしれません。
一人暮らしを始めて十年が経ちます。最初の頃は、お仕事に勉強、慣れない家事に追われて、上手に睡眠時間を確保できなかったり、寝始める時間が日増しに後ろ倒しになったりと、睡眠に関する悩みは尽きませんでした。しかし、ふと秋田での暮らしを思い出し、カーテン全開大作戦を実行してからは、日付が変わる前に眠りにつき、七時から八時に起きるという理想的な睡眠習慣を手に入れることができました。少しの工夫が大きな変化をもたらしてくれることを忘れず、これからも楽しく健やかにお仕事に励んでいきたいです。

鈴木 絢音
秋田県大潟村出身。女優、文筆家。乃木坂の元メンバー。エッセイ『言葉の海をさまよう』(幻冬舎)が発売中。
※東北大学病院広報誌「hesso」56号(2026年6月30日発行)より転載
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- 東北大学病院広報誌「hesso(へっそ)」