TOHOKU MEDICINE LIFE MAGAZINE

東北大学医療系メディア「ライフ」マガジン

TOHOKU UNIVERSITY SCHOOL of MEDICINE + HOSPITAL

〔いのち)の可能性をみつめる

TOHOKU MEDICINE LIFE MAGAZINE

TOHOKU UNIVERSITY SCHOOL of MEDICINE + HOSPITAL

〔いのち)の可能性をみつめる

横になる日々

富澤たけし

 膝には水が溜まっている。だが、それだけじゃない。50歳近くなり、体がボロボロだと感じる。まだ動ける60歳くらいで仕事を辞め、嫁さんと旅行でもして、あとは家でごろんと過ごしたい。
 理想は木だ。その場所からじっと動かず、何百年も生きる。人間もきっと、動くと命が削られるんじゃないか、動かずにじっと横になっていれば長生きできるんじゃないか、と本気で考えている。外では立ったり歩いたりと大体いつも縦でいるから、せめて家のなかでくらいは横でいたい。だから家ではネタ書きもゲームも読書もぜんぶ横になってやっている。
 だが先日、なんか痛い…と思って見たら、肘がぷっくり腫れていた。横になって使い過ぎた肘に水が溜まっていたのだ。家でわざわざ縦になるなんて意味がわかんない、許されることなら本当はメシやトイレすらも横でやりたい、と思っていたが、横には横のつらさとリスクがあったのだ。
 縦になれば膝に、横になれば肘に、どっちにしたって水が溜まってしまう。一体これからどうしたらいいんだ?!人生ってやつは、なんてむずかしいんだ…。

富澤 たけし

1974年生まれ。宮城県仙台市出身。1998年、伊達みきおと漫才コンビ「サンドウィッチマン」結成。2007年M-1 グランプリ優勝。自身のブログのなかで自らを「膝に水、尿管に石を持つ男」と呼んでいる。

※東北大学病院広報誌「hesso」43号(2024年4月30日発行)より転載

関連リンク
東北大学病院広報誌「hesso(へっそ)」

外科医の手、まなざしの先

AIが変える未来型緑内障健診

口腔健康管理で全身の健康を支え、その重要性と歯科衛生士の役割を伝えたい

超音波検査の上乗せで進行乳がん罹患率低下

伊藤亜紗・愼 允翼
往復書簡(1)

悪性脳腫瘍の治療法開発に貢献を エジプトから目指した研究室で

ひらかれた「東北大学百周年記念会館 川内萩ホール」のシナリオ